ケイコの散歩コースでもある藤江越し跡は、明治の初期２９０戸の藤江村。宿屋４軒、

湯屋２軒、人力引き２軒といった町並みで、かなりの旅人が往来していたようです。

昭和３１年に衣浦大橋が完成するまでは、尾張と三河を結ぶ重要な交通路の一つに、

この藤江越しがありました。昭和５７年に「衣ヶ浦藤江越し」の碑が建立されています。

文明７年（１４７５年）、初代緒川城主水野貞守が菩提寺として創建したもので、寺格は

曹洞宗中本山。

りっぱな山門や趣向を凝らした庭園などが訪れる人々を楽しませています。「絹本著色

弁財天画像」「正方眼蔵写本」など５点の愛知県指定文化財を所蔵しています。於大公

園と隣接しています。

宇宙山乾坤院山門

緒川城は知多北部一体を支配した初代水野貞守が文明７年（１４７５年）に築きました。

５代信元の頃最盛期を迎えますが、天正３年（１５７５年）信元は岡崎で殺害され、廃城

という悲運に見舞われました。徳川家康公の生母「於大の方」の生誕の地としても知ら

れ、城址内に記念碑が建てられています。

善導寺は、於大の方が亡くなって３年後に、緒川城主水野分長が伯母にあたる於大追

善のために建てたと言われています。ここには、於大の方とその子徳川家康の位牌が

肩を並べて納められています。

親子の位牌		於大が寄進した三尊来迎佛

緒川入海神社境内の東北に位置し、約１，０００�uの広さがあります。縄文早期の尖底

土器がこの貝塚から出土したため、東浦には約８，５００年前の縄文時代から人が住ん

でいたことになります。

出土品はこのほか、黒曜石の矢尻、ハイガイやカキなどの貝類、シカ、イノシシ、魚の骨

などがあり、当時は狩猟生活が営まれていたことが想像できます。昭和２８年１１月、国

指定文化財史跡になりました。

入海貝塚説明立札